ハートも、万華鏡。

ふわふわの中身がふわふわとでも?

『絶対』って。

 

言うまでもなく、今からこれまでにないレベルでなかなか自己満足な話をする。

 

『絶対に俺はこの試合に勝つんだ』

『頑張れば絶対に叶うよ』

『これからも一緒だよ、絶対ね』

 

『絶対』という言葉の意味を、一体全体どのくらいの人が本気で信じているのかは分からないけど、私はあまり好きな言葉ではない。

 

勉強や部活や仕事とか、何か目標に向かって頑張る時に使う『絶対』は、言霊という意を含んでいると思っている。上記の1、2番目の文がその例だ。頑張らなければいけない場面で、叶えたい、頑張るという意思を言語化することで、そして、言霊を信じることで、目標を達成させる。いわば、言語化することに意味がある『絶対』だ。

そういった場合に用いられる『絶対』は私も使う時はあるし、言霊というのは今も昔も実際にあるのだ、と私自身、信じている。

 

ただ、私がどうしても耐え難く許せない『絶対』は3番目の文だ。

これは、家族愛の話でも、動物の話でもなく、紛れもない恋愛話における『絶対』である。

よく、「絶対別れない♡」「絶対結婚する♡」等の言葉をわりかし簡単に外部へ吐き出すhappy peopleがどの年代にもいるような気がするが、その言葉を聞く度に、私はその真意が気になるのである。

恋人と付き合って1ヶ月~半年ぐらいの幸せ絶頂期な時に、すぐそういった発言をする人達の中には、本当に結婚して幸せな家庭を築く人達や、本当にずっと一緒に人生を歩む人達もいるであろう。

しかし、私の周りは大体別れている。しかも結構な短い期間で、だ。

 

そんな時、私の頭には、「彼らは本当に、絶対、という言葉を信じていたのか。」といった疑問が湧いてくる。

 

本当に絶対結婚しよう、という気持ちで日々生活していたのかなぁ、とか。どうしても考えてしまう。

 

お察しの通り、私は恋愛における『絶対』なんて、存在しないに等しいという考えを持っている。

ちなみに、過去にすごく残酷なフラれ方をして、とか、そういうトラウマは持ち合わせてはいない。でも、ただ単純に、絶対なんてなくないか、と思う。

だって、人の心なんてなかなか保証できるものじゃないもん。

いつ自分に、そして相手に、他の運命の人が出てくるか分からない。運命の人なんて、自分が運命の人だと思えば、その人が運命の人なんだと思う。でも、それは死ぬまで分からないことなんじゃないかな。仮に結婚した後に、出てきちゃうことだってあるのかもしれないし。目の前で自分しか見ていない彼が、いつ浮気するかだって、誰も分からない未知なものだし、もしかしたらもう、しているのかもしれないし。

未来のことなんて当たり前に誰も知らないし、心なんて移りゆくものなんだと思っていた方がごく自然で楽な考えだと思う。

だからこそ、恋愛において『絶対』とか『ずっと』を軽々しく使う人は苦手である。軽々しく使った訳ではないのかもしれないが、どうしても近寄り難く思える。

これって、こじらせているのだろうか。

ちなみに体験談として、私にはつきあっていた当時に『絶対』を多用する元カレくんがいたが、「絶対俺から離れることはない」だの言われる度にすごく複雑な気持ちになったのを覚えている。絶対とかわざわざつけなくていいのに、そういうことは言葉でいちいち言わなくていいから何事もなく隣にいてくれたらそれでいいんだけどなぁ、とか思っていたものである。別れを切り出したのが私だったため、たしかに言われてみれば絶対だったのかなとは思うが、そもそもそんなことを言う人は苦手である。

 

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きっと、私は、言葉の一つ一つに意味の重みを置きすぎているのだと思う。

というかそういう言葉を信じていたいのであろう。

当の本人達は、フィーリングで使っているのだろう、自分たちの言葉にあまり意味を持たせることなく。そういった価値観の違いで、恋愛は時に事件を呼ぶのかなぁ、としみじみ思うのである。

 

言葉の一つ一つを大事にする人になりたいなぁ。