ハートも、万華鏡。

ふわふわの中身がふわふわとでも?

貞操観念高い女の子が浮気を許容せざるを得ない時、そして、浮気された時。〜後編〜

「この放置のされ方は、私への愛が冷めたからではない。他に愛を注ぐ相手ができたからだ。」

 

私は昔から第六感が優れている。人間関係のずれには敏感だ、特に恋愛関係。

その場にいなくても、SNSのちょっとした一言、たまたま上がっている集合写真等でもすぐに分かる。かつて、高校時代に付き合ってた彼が、大学入学前の別れ際にこっそり作っていた大学のアカウントをものの30分で仕留めたエピソードは、口が固い少数精鋭の友達にだけ話している。あれ?と思ったきっかけは何でもない一言とかだったように思う。探偵グループに入っていたら確実にSNS系の役回りは私にお任せだ。

 

そんなわけで、ついに彼の態度から浮気(の証拠というよりかは、別に他の相手がいるなという揺らぎ)センサーが反応した。こういう時は、大体合ってる。見ないふりしても意味がない。

「それって疑いすぎじゃない?」と思う人もいるかもしれないが、本当に、意味がない。「勘違い」は意味がない選択肢だ。私のセンサー、生きていて外れたことがないんだから。

ちなみに私の中の浮気の定義は、「手を繋いだら」ではあるが、それ以前に「他に愛を注ぐ相手ができる」ことの方が重罪だと思っている。

 
「浮気されてもいいや、どうせ好きだから。」

そう思っているから、さほど心も揺らがない。あぁー、ついにこの時が来たかー、って、静かに涙を流す、だけ。

 

そんな日々が1ヶ月半ほど続いていたわけだが、笑っちゃうくらいに「傷つけるためだけの行為」を立て続けにされたことで、ついに、私のズタボロな心はNEXT STAGEへと進出した。

 

「ってか、もう誠実でいる必要、なくない?」

私が浮気を許せない理由の一つ、私の誠実には最低限の君の誠実で返して欲しいから。

これって、浮気されたら意味なくない?

 

お金を払っていない客に、店員がモノを売る義務は無い。

浮気をした彼に、私が誠実に生き続ける義理はない。

「惚れたもん負け」という言葉があるように、適当な扱いをされても、連絡がこなくても、八つ当たりをされても、私は心から彼が好きだった。好きだったから、彼の連絡を待った、お土産も届けた、料理も作って届けた。

 

でも、ある時、ふと思った。

もう、いいんじゃない?私、もう十分頑張ったんじゃないの。これ以上頑張っても、こんなに頑張ったんだから、もう届かないよ。

世間一般的に頑張っているのかどうかは問題ではなくて、自分自身の中で「これ以上は尽くせない」と思った時点で、私のお役目は私の中で終了したのだ。女の子って、自己満足で他人を愛すからさ、これでいいの。

 

そんなことを思い、姉のように慕っている先輩に気持ちを伝えてみたら、どうやらBINGOだったようで。有難いことに、相談した翌日から、紹介したい人がいる連絡を頻繁に送ってくださる。おまけに、気になっている友達もできた。心から愛しい大事な人。

 

「私、やっぱりまだまだこれからじゃない?」って思い始めて来た次第である。とことん傷ついた後なので、誰も読まないようなこのブログ内では、調子に乗らせてほしい。女の子って、勝手に新たな人生歩み始めるよね。私の中では終わった恋である(別れ話はできていないけど)。

 

「浮気されてもいいや、どうせ好きだから。」

いつかのボロボロな私、そんなこと言うなよ。

そんなことを言わなくていい相手を愛せよ、私。