ハートも、万華鏡。

ふわふわの中身がふわふわとでも?

楽しくない接客業ってそんなんやめたほうがいいぜ。

 

昨日はバイト戦士であった。

9:00〜20:00のロングシフトである。朝と夜をまたぐ女である。

私は飲食店を2つ掛け持ちしているが、片方はとても長く続けている。

立地はなかなかいい、サラリーマン街である。優しいおじさまが多いのだ。

しかし、ロングシフトは入ったことがなかった。なぜか。

そんなこと、決まっている。辛いからである。

基本的に誰でもそう思っているとは思うが、私はなるべく辛い思いをせずにシフトを組みたいため、8時間を超えるロングシフトは提出したことがなかった。

だって絶対辛いもん。疲れるもん。ゆとっていると言われてもしょうがない。

疲れるもんは疲れるんだから。

そうであるのにもかかわらず、ロングシフトを組んだ理由。それは、平日だったからだ。平日はお昼が混むくらい。夜はギャンブル。雨が降る日は割と穏やかな混み具合かな。あと時給がめちゃめちゃいい感じになるのだ。

 

とりあえずロングシフトを経験してみて、辛過ぎたら、やめよう。

案外耐える感じだったら、今後もやろう。

 

私の今後のシフトの特色がこの1日にかかっていた。

 

結論を先に述べると、ロングシフトは、メンバーと曜日によるが基本的に楽しい。

というか、めちゃめちゃ楽しい。

 

朝の出勤から既に楽しかったから、読み手の気持ちも考えずダラダラと書かせていただこう。読み手もゆうて数人なんだけどね。

基本的に9:00や10:00に出勤すると深夜帯メンバーと交代をすることになる。ちなみに私は深夜帯メンバーのノリが大好きだ。和気あいあいとしていてギャグセンスがめちゃくちゃ高い。そんな深夜帯メンバーの一人、ゆうさん。関西出身でなかなか良い訛り方をしてくれる20代男性である。

ゆうさんとはたまにシフトがかぶることがあるが、今回は入れ違いらしい。

ゆうさん、帰っちゃうの?寂しいなー、と生ビールを作りながら呟くとゆうさんはバッと勢い良く私の方を見る。

えっ!と驚いていると、ゆうさんは言う。

ぎゅーーーーって抱きしめても良い!?!?

何、その最高な訛り方。ずるいにも程があるのではなかろうか。

ちなみにぎゅーーーーと抱きしめられてはいません。そういうガチな方ではないです。

もっというと私は高校生の時からバイトしていたため、みんなの私を見る目が娘であるのだ。嬉しいけど複雑の極み乙女である。

特に、出勤してから着替える際、店長に「夏だからってそんな格好しないの!親に言いつけるぞ!」と謎のお叱りを受けた時はここまで来たか、とも思った。店長はその後も、ねーなんかチャラチャラしてるんだけどー、と他の社員さんに言いふらしていた。いやいや、上下まっくろくろすけの割と露出がある服ではあるけれどもゆうて普通の女子大生コーディネートよ...!?

深夜帯メンバーの帰り際には、1つ上のしっかり者でサバサバしている可愛いお姉さん、あいさんとゆうさんにばいばい!と頭をなでなでしてもらった。嬉しいけども...!

 

深夜帯メンバーが嵐のように去っていった後は、夕方まで基本的にゆるゆるとすべき作業も行いつつ、たまにお客さんとお話しつつであった。

2人のお客様から「せがれの嫁として迎え入れたい」という申し出を頂いた。酔った父親の独断と偏見でよく分からない飲食店の小娘を嫁として受け入れなければいけないせがれが可哀想すぎる。というか私も可哀想である。あのおじさまからすれば、酔った時の決まり文句なのであろう。変な決まり文句ー。

 

そんな優雅な仕事場も、18:00を超えると一変。急に混み出した模様。2階建てであるが、1階のキッチンは2人、ホールは私のみ。木曜日のくせに忙しい。なんでやねん。ただ、おじさまが怒ることのない優しい方々だったのとキッチンさんが時々助けてくれたことで、なんとか笑顔で持ちこたえることができた。バイト後に表参道でカラーモデルの予定が入っていたため、その楽しみも相俟って忙しさを乗り越えることができたのだと思う。まもるさんは、元お笑い芸人という謎の経歴の持ち主である。コンビ名は絶対に教えてはくれない。やたら私の髪をいじってきたり、なでなでを多発してくるがドキドキしないのがこれまた複雑の極み乙女である。ロリコンなんだろうね。

 

私と交代で出勤してきたのが、40代のかおるさん。2人の息子を育てる肝っ玉母ちゃんである。やっとあがれる!と達成感を抱き退勤ボタンを押す私。こんなにも「退勤完了」の文字が煌めいて見えたことはない。ちなみにこの店は指紋認証制度だ。

えー、何!?帰るのー?とハイボールを作りながら呟くかおるさん。さすがにぎゅーーーーと抱きしめたいとは思わなかったが、ちょっぴり名残惜しいような。この後カラーモデルをするという旨を伝えると、何チャラついているんだ!お母さんは許さないぞ!との声。さすが肝っ玉母さん。

キッチンである社員の佐藤さんにも、俺が知っている姿じゃないなー、と言われた。いやいや、誰やねん。誰やねんシリーズだわ、と。

 

最近こういった茶番が世代を超えて増えているが、そんなところも含めてバイトが毎回楽しい。ロングシフトはたくさんの人に会えるのも良いポイントだと身を以て知ることができた。またやりたいな、とも思う。思うだけね。

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こうしてダラダラとバイトについて書いてみたが我ながらめっちゃ好きやん、と思う。めっちゃ好きやん。今度バイトの記事でも書くか。伝える相手いないけど。こうやって気楽に自己満足に徒然することができるから、改めて最高。

 

飲食店を始め、わりかし時間を売る系のバイトはいかにして楽しくお金を稼ぐかが重要なのではないかと私は考える。この時間何やってんだろう、本当生産性無い、などと考えてはもう終わり。違う仕事を始めるべきでは。特に接客業はお客様や職場の方々とのコミュニケーション等のつながりをナチュラルに楽しいと思えたらこっちの勝利であろう。その場にいるだけで、その人たちと会えるだけで笑顔になってしまうような、そういう職場に出会えて良かったと思う自分がいる。ただのハッピー乙女である自分に乾杯な1日であった。

 

カラーモデルは、ただただ私得であった。あとはインナーカラーをいれるのみである。ふふふ